モテのフィールド外にあって(ミュージカル「日陰でも110度」の感想)
(萬劇場 2014年10月22日〜26日)
きっかけ
8月にミュージカル「I DO! I DO!」を観劇して、ジョーンズ&シュミット作品に興味を持ったため。「IDO!」に出演されていた柳瀬さんがご出演ということもあって行ってみた。
感想メモなど
リジーの心情には個人的にとても共感できるところがあったために、(私もこんなこと思ってた時代があったなぁ…)などといちいち刺さりつつも、人を変えるのは魔法じゃなくて人なんだなぁ…って思いながら割と楽しく劇場を出た。
年齢とほぼイコールなくらい恋愛とかそういうフィールドの外に立っている私にとって、リジーが他人と思えなかった。
序盤から「これは何年前の作品だっけ?この時代の作品でそんな種類のヒロインが出てくるなんて…」と胸をチクチクさせて、ちょっといいなと思ってる保安官からの態度とか自分の思いに反するいわゆる「女の子っぽい反応」とかしようとして落ち込んで、家族には「お前はオールドミスになる」とか宣言されて(観客の私が)自分のことのように泣き、スターバックとのくだりは本当に魔法のようで(2幕の髪を解かれるあたりはゾクゾクした)、最終的には「わ、私も生きてていいのかもしれない…!(必ずしも恋愛がどうとかじゃなくても)」と元気をもらって背筋を伸ばしながら劇場をあとにした。
(私ここまで全然雨の話してないじゃないですか。そのくらいこの話のその点が刺さりました。ひどい感想ですみません)
前回「I DO! I DO!」を観劇した時にも、「えっ、こんなその辺にありそうな話がミュージカルに!?」というちょっとした衝撃があった。
それゆえ、同じジョーンズ&シュミットの「日陰〜」もそんな楽しいとこがあるんじゃないかな…などと思って(ポスターからまったく内容を推察できなくてものすごく悩みつつも)来てみたのである。そういう意味では来て本当によかった。
次の興味
- ジョーンズ&シュミットつながりで「ファンタスティックス」が再演されたら是非観劇したい