かべメモ

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あべのハルカス美術館「新印象派-光と色のドラマ-」展

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シニャック作品が好きであるということは以前のエントリで触れたと思います。

で、こちらの展覧会。↓


新印象派 光と色のドラマ|あべのハルカス美術館 2014年10月10日-2015年1月12日(月・祝)|東京都美術館 2015年1月24日(土)-3月29日(日) 

今見るとロゴ等が変わっているのですが、大阪展のチラシやチケットにまだ残っている、

モネ、スーラ、シニャックからマティスまで

という文言にグッときてしまったわけです。「なんだかすごいとこに名前が入ってる!」って。普段あまり表立ったところに名前が出る機会がない印象があるので。

東京来たら絶対行くって思っていましたが、タイミングよく開催期間中に関西にいたので鑑賞してきました。とても面白かった!東京でまた行きます!

感想メモなど

  • 実物がやっぱり綺麗
  • 絵もいいけどドラマも楽しい
  • 想像以上にシニャックがたくさん

 

実物がやっぱり綺麗

この画法の宿命として、縮小して印刷されると(わざわざ分けて描いてる)色が混じってあまり綺麗に見えません。あとweb用の画像も似たような理由であまり綺麗でないことがあり、「この絵はもっと綺麗なはずなのに…!」と残念に思っていました。

今回鑑賞して、やっぱり実物を見たほうが断然綺麗だなと思いました。近づいてつぶつぶを楽しめるって素晴らしい。図録はまたサイズが小さめなので、楽しめるのは会場だけです!鑑賞するには遠くへ行かねばならないものもあるのでこれは見ないと損です(個人の感想です)。

絵もいいけどドラマも楽しい

とはいえ新印象派の作品自体は印象派ほど超有名作が多くないですが、このムーブメントを作っていた人たちはどんな人だったのか、みたいな、一編のドラマを見たような印象も心地よい余韻を残して会場をあとにしました。序盤から終盤までその中にいたシニャックは語り部のような立ち位置でした(個人の印象です)。

大空祐飛さん目当てで聞いた音声ガイドがそのドラマ感を増加させている気がします。低めの声がとても落ち着きます。

想像以上にシニャックがたくさん

 好きって言ってる割に全然詳しくない分際でこんなこと言うのもなんですが、こんなに展示リスト(http://neo.exhn.jp/neo_list_osaka.pdf)にシニャックって書いてある展示は初めて見た気がします。なんたって語り部だから。

展示の解説の随所に写真もあり、その点でもシニャックについてまたひとつ新しいことを知れたように思いました。(どこかに小さく使われていた、侍の扮装?といいつつなんか和装の写真が激しく気になりました…)

大阪展には、以前ブリヂストン美術館で見た「コンカルノー港(http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/15/)」も来ていました(大阪のみのようです)。ただ、私が好きな「サン=トロペの港(http://collection.nmwa.go.jp/P.1987-0003.html)」は国立西洋美術館の常設展にいて、図録を見た感じでは確か東京でも出ないようだったので、東京でご覧の方は是非(展示中かどうかをサイトでご確認の上)西洋美術館へもお寄りください。同じ上野だし!(※2014/11/17追記:西洋美術館は2015年1月13日(火)~3月2日(月)は全館休館だそうです…)

次の興味

東京展もゆっくり時間をとって鑑賞したいです。旅程的に図録を買えなかったので、それも買って読みたい。